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『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』に投稿された感想・評価

会社員

会社員の感想・評価

4.0
我々は規制により社会を形作っている。

日本における表現の限界や過剰なまでの忖度といった、昨今のコンプライアンス遵守の雰囲気に疑問符を投げ掛ける、斎藤工監督による挑戦的な作品。
大きく分けて3つのパートに分かれる。


最初は、映画を自主製作する若者達の物語。
一人が映画の撮影シーンの話をしたところ、親の反対を受けたところから物語は始まる。悲鳴や暴力に溢れるシーンに対する批判は想像に難くなく、彼らが製作を中止すべきか議論する場面と平行して、ある女の子の心の葛藤が描かれる。
内気な彼女は流されるように作品作りに参加していたが、その過程自体は輝かしい青春そのものであった。そして何より、先輩からの言葉を支えに取り組んでいた。ありのままの姿をカメラに収めたい、そこに現れるその人の生きてきた人生全てを肯定すると約束してくれたのである。しかし議論の中で、そうした言葉が表面だけのものであったと知り、彼女は絶望してしまう。
規制により小さな星、すなわち新たな芸術の萌芽が摘み取られてしまうことに対する強烈な批判がラストシーンに込められている。


二つ目は、過激な手段に走りがちな警察を主人公にした、SF人形劇。
ある悪の組織を打倒する任務を与えられた主人公は、悪人の人権を無視するような過激な方法で敵を殺戮していく。一般人をも平気で巻き込み、欲求にも忠実な姿には、モラルの欠片も感じられない。
相方のロボットはそんな彼を変えようとタイムマシンに乗り、一つ一つ彼の行動を見直させることで、思いやりを持たせようとした。そして事実、多様な価値観を認めることにより、主人公は成長していく。
コンプライアンスに対するアンチテーゼの作品でありながら、規制のない自由は人間社会を破滅に導き得ることをもしっかりと指摘する。安っぽい人形劇の形を取ることによって、極端な事例をポップに簡潔に表現することに成功しているといえよう。
しかし、そうして植え付けられたコンプライアンスの精神は、自分自身の想像力を駆使して生んだものではないのではないかという疑問を最後に投げ掛けることによって、右に左に我々の頭の中は振り回されてしまう。


そして最後は、カフェにおける、新進気鋭の若手女優のインタビュー収録。『blank13』で見せた斎藤工節がまたも炸裂する。
たかがインタビューであり、趣味や好きな動物など、当たり障りない質疑が繰り広げられるはずである。しかしその途中では、テレビ業界ならではの忖度の数々が登場する。画面に写るもの全て、スポンサーを気にしてモザイクをかけなければならない。少しでも批判を受けそうな発言には全て効果音を被せてしのぎ、音声を別撮りしてごまかさなければならない。
インタビュアーは芸人であり、アドリブの応酬の中で、演者すらも笑いを堪えきれなくなるような、いくつものユーモラスなシーンが生まれる。笑わせにかかっているのはもちろんであるが、しかしそれは、極めて真っ当にコンプライアンスを遵守しようとする、その過程が滑稽そのものであるということを正面から描ききったと評価出来るのではないだろうか。


上記三部作が終わった後、画面にはその映画を見終わった観客の姿が写し出される。そこに座っているのは我々である。目には黒線やモザイクがかかりその表情を読み取ることは出来ない。口元にも規制がかかり、誰一人口を開くことはない。我々は規制により社会を形作っているという、冒頭の言葉が再度現れる。
そんな中、ある一人が立ち上がり、その状況を打破すると、再び観客の姿が現れる。しかし先程までの人々とは違う。色鮮やかで明るい劇場の中、自然と彼らは口を開き始め、各々感想を語り合い始める。多様性を認め合いながらも、決してその口を自ら塞ぐことはないのである。


いくつもの作品という視点、そしてそれを鑑賞するメタ視点を重層的に取り入れることにより、彼が投げ掛けた日本の映画界に対する問題意識は、我々自身が考えるべき、身近な社会問題へと発展していく。冒頭、昨年末に実際に起こったパリの暴動のシーンからこの映画が始まった意味を、我々は考えなければならないのである。
ryusan

ryusanの感想・評価

3.3
近頃何かとうるさいコンプライアンス。
行き過ぎのコンプライアンスは社会を滅ぼす?
アニメ、ドキュメンタリータッチなどなど3人の監督が撮ったオムニバス。

アニメの一遍はタイムトラベルものです。
桃龍

桃龍の感想・評価

2.0
2020-12-29記。
カメ止めの秋山ゆずきが、カメ止めの次に出演している3本目はちょっと面白い。キレる演技がイマイチだけど。
行き過ぎたコンプライアンスを批判する意図で3人の監督がオムニバスを作っているが、1~2本目は分かりづらい。

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