このレビューはネタバレを含みます
拙い作り手たちが作りだした火炙りよりも、数々のトラブルでストレスが頂点に達した末に偶然起きた事故による激しい光の点滅の方がよほど火炙り刑の本質に近い状況を作り出してしまうという、映画制作ってこういうもんだよな…というのを最悪の形で見せてくれる作品
リアルに女優が苦しむ様子を鑑賞するという映画の暴力性を感じつつ、でもスタッフロールもこの点滅のままずっといくというところに、一方的に見ているだけの観客も同じ苦しみに付き合わされるというすごい皮肉を感じた。
女性が受けるハラスメントと魔女狩りのモチーフ、映画で女優を撮影することが本質的に含む暴力性が呼応しあってマジで最悪な感情を観る側に喚起するところも映画作りがうまいな…と思った
公開当時映画館で見ようか迷って結局見なかったが、見なくてよかったかもしれない。