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フェイクのYOKのレビュー・感想・評価

フェイク(1997年製作の映画)
4.5
ジム・キャリーの「ナンバー23」が観たかったんだけど配信なかったのでこっちにした!全然ジャンル違うくね?とか言わんといて。

映画始まってすぐの目元ドアップ、ジョニデや!ってジョニデが初恋なわい大喜びした。若いー、美しいー。ちょび髭可愛いキュンです。

若い頃、ジョニデ好きすぎてDVD買い漁ったくせに好きすぎて観れなくて未だに封されてるのがわんさかあるんだけど、こうして配信だと軽いノリで観れて助かる。好きすぎて見れない・近づけないこの気持ちわかる人いる?向こうに私という存在を知られたくない謎心理。

アル・パチーノいいよねー!目元可愛いんだけど渋い。ちょっとロバート・ダウニーJrに似てるよな、って勝手に思ってる。好き。彼には私という存在を認識されても(?)いいので、彼の作品どんどん積極的に観たい。

今作は事実をベースにしてるとのこと。ジョニデ演じるFBI潜入捜査官、ジョー(作中では宝石屋のドニー)がマフィアを摘発するために6年にも及び潜入捜査行った全貌を描いた作品。

現実のジョーは現在もマフィアから50万ドルの懸賞金をかけられているとのことで、全くもって凄い。作中では家族がいる描写があるので、もし現実の彼にも家族がいたのなら、この仕事をこなしたジョーが凄い。家族に何かあったらって思うと普通は嫌がりそうなもんだもんな。

しかし声優でこの人重要な役なんだろなって分かっちゃうのが吹き替えの良いとこで悪いところだよな。ソニー、初見ただの背高い俳優さんだな歳か思わなかったのに(すまん)、声あててるのが大塚明夫なもんだからハッとしてしまった。

レフティ、長年この裏社会にいるくせして人を信じやすかったり、家族に弱かったり、金に困っていたりと親しみ深くて見ていて愛おしく感じてしまった。塩をひとつかみで爆笑して、近年聞かぬ「ち〇ぽこ」で腹筋割れた。あげた200ドル奪い返すなwww

上等だぜ、の活用方法が日本で言うところの「ヤバい」に近しいものがあって和んだ。にしてもジョー大変な。警察側とマフィア(ギャング?)の板挟みで、レフティはすぐ拗ねるし、ソニーは青田買いしようとしてくるしで、ストレス上等(ヤバ)そう。

レフティが可愛くてたまらなく見えてしまう作品だったのでソニーがまあまあムカつく。レフティがやろうとしてたこと横から奪って、全くもう!ライオンなんて熨斗つけて腹ぺこ状態でお前に返してやるよ!!!!!

ジョーがソニーに引き抜かれた時のレフティーの顔があまりにも悲しすぎて、アル・パチーノの演技力に脱帽した。アル・パチーノ=ゴッドファーザー=怖い、ってイメージあったからこんな切なげな演技を…っ!?ってアル・パチーノ初心者な私はだいぶ感動した。

レフティは組の中でパッとせず金にも困っているけど妻を愛し家族といられて(但し息子はグレまくってる)人間臭く、ジョーは仕事は有能だけど家族と居られず妻からは離婚を切り出され俺様気味なの、真逆って感じがあってよかった。凸凹コンビは輝くよなー。

すっかりレフティ大好きマンになってしまってた私なので、レフティが家出る前に身につけてたもの戸にしまうシーンで号泣した。警察なんなん…ジョーさえ助かればレフティはどうなっても良いってことなの?ってか、レフティに対する態度も最低だなFBIのトップ!!!憤怒!!!

ジョニデ目的で見始めたのにすっかりアル・パチーノレフティに心奪われてた。現実とは異なる箇所もちょこちょこあったようだし、描かれていない部分もあったりするみたいだけど、総じて凄すぎて満足感高かった。

ジョー以上にレフティが人間味強くて、「時間を巻き戻せたらなぁ…」ってぼんやり言ってたの悲しかった。何があって彼はこの道に進んでしまったのだろうか…スピンオフはいつですか?

良かった…観て良かった…ナンバー23がアマプラにもNetflixにも入ってなくて、検索で偶然この作品に出会えて良かった。あ、でもナンバー23も観たいから配信お待ちしています。にこっ。
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