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マザーレス・ブルックリンのniwajunのレビュー・感想・評価

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)
4.5
重厚ですが分かりやすい。役者の演技良いですねぇ。各々の演説シーンも熱いです。
音楽、ファッションも品が良くて最高。非常に清廉潔白でセンスの良い映画です。

メッセージも、マイノリティの活躍、強者が弱者を土台にする世の中への疑問提起、障がいを個性として捉えるなどなど現代へのメッセージ性もあり満足です。

反面派手なシーンやお色気シーンは無いです。144分の長い映画ですので仕立ての良い映画にどっぷり浸りたい人向けの映画です。

沈黙のサーカスとか好きな人にはきっとウケます。あと、この映画のファッション好きな人、写真家ソールライターで検索。

映画としての凄さはやはり1950年のNYを再現した事と、ノートンでしょう。
原作は90年を舞台にしています。古き良き時代のサスペンスものはケータイが出始めてから時代を近代にするのが難しくなりました。90年ならケータイも普及していないので全然問題なく話を作れる訳ですが。。わざわざ50年にするって所が美学ですね。50年のNYを現代に再現するのはとても骨の折れる仕事だったでしょう。でも大正解だったと思います。小物から何からカッコいい。
エドワードノートンは監督、主演、脚本、製作と全てに関わっています。
出る映画ごとに見事に役を演じ分け、カメレオン俳優なんて言われ方をした彼ですが、彼のカメレオンぶりは役者だけでは収まらならいことが証明されました。
演技は言わずもがなで、共演者からは「彼のチックの演技がすごすぎてついていけなかった」と言わしめたほどです。この時代を舞台にしたノートン製作作品もっと見たくなりましたね〜
公開がコロナ前で良かったね!



エドワードノートン扮するライオネルが順列がきっちり並んでないと落ち着かない。と何度も言いますが、この映画はきっちり謎解きしてくれます。もし、重箱の隅をあえてつつくなら、謎が残らないのでファンが考察する余地があまりない点かな^ ^

どなたかもレビューで書いてましたが、チック症で出る言葉や行動は彼の本音。その表現が出ない時は本音なんでしょうね。そんな見方をしても面白いです。


この映画好きな人、実年齢か精神年齢がおっさんです^ ^
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