つ、つまらん！
作品紹介サイトに「最強の処刑人が目を覚ます」とか「血で血を洗う壮絶な復讐劇が幕を開ける」などと書かれているけど、アクションシーンなんてほんの僅か。始まってしばらくは出獄したフランク（ニコラス・ケイジ）が息子と豪遊したり、高級娼婦を買ったり、ダラダラダラダラ。退屈だ。ようやく復讐を開始するのが49分あたり。だがターゲットを取り逃がしてしまったり、どうにも盛り上がらない。どこが最強の処刑人だ？ 最弱だろ。
今度は87分あたりで銃撃戦が始まったので、このままクライマックス・バトル突入か？ と思いきや、それも１分で終わってしまう。観ていてストレスが貯まることこの上ない。
いや、ひょっとしてアクションは二の次で、フランクが永年の過ちと致死性の不眠症の生み出した息子の幻覚（！）に向き合い復讐に走る姿こそ、この映画の本質なのかもしれない。
なんにせよ、本作は同じリベンジアクションでも『ジョン・ウィック』のような爽快感はなくてガッカリ。見事に予告編にだまされた。
