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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者のmeitouのレビュー・感想・評価

4.7
ぶりぶりざえもんが遂に沈黙を破った…ッ!!!
ほんと性格がゲスだけど今回のぶりぶりざえもんはかなり良キャラとして描かれたぶりぶりざえもん
(声優で遂にキャスティングされてしまった神谷浩史氏もめちゃくちゃプレッシャーだったらしい)

この回ギャグのセンスが今までの中でもかなり上位レベルでツボな回で素で笑えるとこが多かったし(しかしこの後天カス学園とかいうTierGOD級のクレしん映画を観てしまったが故にこれらの褒めポイントを更に上回ってしまい、若干印象が霞んでしまった(ちゃんと面白かったです))

二日目のブリーフくんとかもう既にキャラだけでおもろいしちゃんと最後にやってること超絶アホなのに感動させてくる灼熱のシーンもあるのがいい

クレしん映画に毎度絶対出てくるお約束のサポートおねいさんキャラが今作から寧ろ逆に超魅力あるキャラになってるんだけど、美人のおねいさんでもなんでもなくしんのすけがコーフンしながら描いたスケブ4枚組のがに股タラコ唇ななこおねいさんなのがあまりにも良過ぎる(しかも動きにキレがあって謎に格好いい)

シンチャン…スキE(ヨ)…♡
↑ここほんと笑う(言語固定でこれしか喋れない)

今回は毎年入れ替わりだった野原回でも春日部防衛回でもないという特殊な回でしんのすけとこれらの愉快なラクガキたちの回という扱いらしい(前が野原回でこの次が防衛隊回)
みんな大好きちょっと泣けるシーンもきっちり入れてくるゾ


クレしんテイストはそのまま大衆向けナイズしてて総合点は良い感じだし普通にギャグのセンスがアホで台詞回しも面白い回してたが、まぁ悪く言うと感動押しとか視聴者募集っぽいラクガキがあざといって思う人も多そうw(歌詞がクレしん的な変な内容でテーマには合ってるからそんなに乱してなくてそこまで気にはならない)

デ●ズニーっぽくして欲しいというオーダーでもあったのか、やたら曲のクオリティ高い謎の視聴者ラクガキ?達のミュージカルが序盤に入ってくるし、最後のヤッチャイナ~、ヤッチャイナ♪は平成狸合戦ぽんぽこそのもののテンションでなんか懐かしくなった

背景がイラストっぽいところがあって雰囲気は良かったけど、別に絵の世界じゃないのに絵だったことには特に理由が無かったようだ(ラクガキの絵の世界かともぼんやり思ってたけど春日部近くの東京に来るともう普通の背景だったし単なる演出だったもよう)

今回の敵キャラのメロンのオネェの芸人声優枠は割と聴くに堪えない下手さな割に尺が長くてきちぃかった

ゲストキャラの虚無主義フェイスなユウマ君というタブレットを駆使するテンションの低いクールすぎる現代っ子な片親ギャルママ持ちのアダチルっぽいショタが可愛すぎてツボだった、クレしん映画の時代の進化を感じさせるぜ。

王国の姫はなんか急に違う作家の絵柄の萌えキャラ来たな感すごい

あと特筆することといえば今回のストーリーはメルヘンな世界の住人が上空から襲来して現代春日部に介入してくるタイプなんだけど、クレしん映画特有の変なオジサンがボーちゃんに近付くと、よしなが先生が割とガチなテンションで本気で守ろうとしてくるのでクレしん映画でこれやるんだ?!ってガチ感にギョッとする

これに加えて変なオジサンに声を掛けられたらついてっちゃいけないんだゾ!!とかなんとなくコンプラコンプラで息苦しくなってきたものをクレしん映画にまでわざと持ってきて監督が何かを伝えたかったのでは…???ぐらいあったw

あと話がここ数年のクレしん映画にしては住人たちの避難の演出やら助けられた民草が、10歳未満の幼稚園ぐらいの子らに助けてもらったのにその1人の子供を責めたりだとか含めてシリアスシーンに重みがあるしなんか自衛隊も監修協力してるらしく、災害映画感もちょっとある(災害映画感といえばかなり前の温泉回は完全に監督の趣味が爆発したゴジラムービーしてた)

でもまぁ最終的にはぽんぽこ的なオチ(?)なんだけどもw

あと作画動画は今回はあんまりアクション気合い入れてるシーンが無くて地味めなのとクレしん特有のフニャフニャな線が拡大したのかってぐらいやたら異様にフニャフニャしてる時がある…w

あれそういえば全体的に災害映画のような民衆の不安感をやたら濃く演出してたし、丁度コロナショック直撃とかの影響なんかね??いやコロナ前には作ってたか??
代わりになんか女子受けの良さそうなパステル〜な絵柄のとこはあるけどまぁこれもテーマとメインビジュアル通りだし良かったから大丈夫

それと毎度必ずあるクレイアニメopが最初なくってエッ?!?!?!無くなったの?!?!と思ってたら最後にやってくれてたのでホッとしましたゾ
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