何と言うか、しょうもない話。
大泉洋と小池栄子の魅力だけでもたせている。こんなにくだらない話をここまで仕上げることができるこの二人は本当に凄い。素晴らしい役者だと思う。特に小池栄子はコントのような声の出し方を強いられており、それでもしっかりと演技をこなしていて偉い。ただ、配役として適当なのかはかなり疑問。妻子がいながら女の方からアプローチされまくって愛人を作りまくった田島と、誰が見ても目を見張るような美人のキヌ子。いや、これ大泉洋と小池栄子か…？キヌ子が美人すぎるから妻のふりをさせ愛人たちに諦めてもらうという小芝居なのだが、その愛人たちというのが、緒川たまき、橋本愛、水川あさみときたもんだ。うーん。愛人が10人以上っていうから次から次に出てくるのかと思いきや、1人にもたもた時間をかけて、結局3人しか出てこないのにも興醒め。
あとこの設定なら、妻のふりをするシーンでは絶対にキヌ子に一言も喋らせてはいけない。あのダミ声を発したが最後、高貴な美人にはとても見えなくなってしまうからだ。この辺りの演出が本当に雑。田島とキヌ子が惹かれ合った理由もちっともわからない。いつの間にそんな仲になっていたのか。
こんなくだらない映画の冒頭に、実際の戦中戦後の映像を気軽に使わないでほしい。
