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サルカール 1票の革命のNのネタバレレビュー・内容・結末

サルカール 1票の革命(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

インドの投票制度、不正投票をここまでエンタメ映画に昇華していることに脱帽。

ただのエンタメ映画ではなく、インドの選挙制度の現状に対しての風刺や若者への投票を促進させる映画としてもよくできていて、説教くさくなく、オシャレなダンスやアクションシーンもある。

我らが若大将ヴィジャイ。
オープニングから名前がドンと出る演出大好き。
なんでCEOがこんな強いんだよって疑問に対してヴィジャイだからで片付ける力技は最高。
あだ名のジンギスカンには笑うし、アイツと関わるとヤバいから手を出すな、挑発するなって扱いがもうジョンウィック。

最初は不正投票もヴィジャイが仕掛けたのかと思ってしまってゴメン。
マスコミへの問答、集会での演説でのカリスマっぷり、弱者の為に立ち上がる姿は、こんな政治家出てきてほしいと思わせてくれる。
当選後は自身は野党に周り、独裁とならないよう監視する終わり方もカッコよすぎる。

敵政党の娘が思いの外良いキャラしていた。
登場時は父思いの娘かと思ってたら実はとんでもない腹黒でむしろラスボスだったのには笑う。
ヒロインは正直いてもいなくても…笑
IT企業の職員は働け。

問題を解決しようとしない政府の犠牲となり、借金から家族と自身にガソリンをかけて火をつける父親の姿は見ていて苦しくなるし、唯一生き残った娘の火傷の跡、足を失った男性、生死の狭間にいる子供の姿は見ていて痛々しかった。

日本の選挙の現状も対岸の火事ではないので、選挙への投票を促進する映画として様々な人にも見てほしい映画。

2024 224
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