ある日突然、ペットの犬や猫、動物園から脱走した猛獣たちが人々を襲い始める。動物学者アリックスは、原因は人間に聞こえない超音波だと突き止めるが…というストーリー。
フランス産のあらゆる動物が人間を襲いまくるアニマルパニックです。
新種のゴリラを輸入した動物園でホワイトタイガーが飼育員を血祭りにあげ、動物学者アリックスは危険性を訴えるも園長は無視。更に動物園だけでなく街中で動物たちが凶暴化して人々を襲い始め、アリックスは道中であった学生ユリシーズと共に原因を突き止めようとするという内容です。
このタイトルに負けず、本当にさまざまな種類の動物たちが登場してくれるのがうれしいですね。ホワイトタイガーを始め、飼い犬や猫、鳥、ネズミ、ワニ、一瞬ながらゾウやクモやゴキブリといった昆虫類も襲撃してきます。中でも序盤の方で主人公アリックスの助手が飼い猫に襲われ、突入した特殊部隊がシャムネコたちに襲われて次々倒れていく所は面白すぎました。犬や猫が本気で牙向いたら成人男性でも敵わないとは聞くけど、流石に重武装の特殊部隊がやられるのは…トコトコこっちへ走って来る猫たちの映像には可愛さしかありませんでした(笑)群れで襲ってくる鳥やネズミ、クモはCGで安っちいですが、一部本物使ってる映像は割と迫力ありました。車の傍でユリシーズを付け回すハゲタカ本物だと思うけど演技上手いな。後、図書館みたいな所で剥製だと思ってた熊が本物で動き出して追い掛けてくる所は閉鎖された空間内という事もあり、熊も恐らく本物なので結構怖かったです。
ストーリーも余計な人間ドラマなどなくてひたすら動物たちが襲い掛かってきて逃げ回るというシンプルな構成なのも良いですね。ただ、登場人物はアホっぽくてツッコミ所多数だけど。市庁舎に乗り込んできて鳥の群れに襲われて這う這うの体で一階まで降りてきた動物保護団体のメンバーが、寝転がってる犬見つけて「可愛い～💗」と撫で始める所はそんな場合じゃないだろと(笑)しかも直前に犬に人が襲われてる所見てるのに。確かにあの犬は可愛かったけど(笑)
安っぽいながらもちゃんと死屍累々の街の光景も見せてくれるところもポイント高いですね。
ウィルスが原因だと研究所迄血液サンプル持ってこようとしてたけど、終盤で新種のゴリラの超音波が原因だと言い出したのはどっち！？と思いましたね。結局最後までどっちが原因かはっきりしなかったな。血液サンプル割れた時手の傷口からユリシーズが感染したっぽい描写見るとウィルスっぽいですが、新種のゴリラが原因っぽい描写もありますし。ラストはユリシーズが新たな先導者になったって感じかな。
ラストは投げっぱなしというか恐らくこれって本国ではTV映画の前後編で製作されたんじゃないでしょうか。収録時間短いしいい所で終わるし。本国で続編製作されてるのか、されてても日本に入って来るかは絶望的でしょうね。
ラストが尻切れトンボで終わるし、安っぽい所もありますが、州路k随感が短くひたすら様々な動物が人襲いまくってて個人的には結構楽しめたアニマル・パニックでした。
