トラえもん

ファースト・カウのトラえもんのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
3.7
一頭の牛がもたらす利益。
西部開拓時代?のオレゴンで毛皮ハンター一味のコックとしてこき使われる男(クッキー)と偶然出会った中国人の男(キング・ルー)とが売りさばく訳ありのドーナツを巡るお話。
いや、ドーナツではなく、初めて集落にやって来た「牛」とそのきっかけを利用しようとした男2人の妙な友情といったところですかね。

鬱蒼とした森と集落はレベナントを思い出しましたが、多少ジメッと感じる背景の中で一攫千金を狙い、盗んだ乳で作るドーナツ。やがて評判になり土地に住む商人の気にいるところに。
ただ、その商人は牛の飼い主。いずれはわかるところとなり。

なるとも無しに始まった2人の関係ですが、どのシーンも強いインパクトを残すものではないものの、気弱で何処となく頼りないクッキーを、騙すでもなく使おうとするルーのなかにある彼に向けた無意識な愛おしさをなんとなーく感じました。
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