のな

夏時間ののなのレビュー・感想・評価

夏時間(2019年製作の映画)
3.5
夏休みに祖父の家で居候を始めた家族の物語が、長女をメインに描かれる。
家族という人生で切り離せない存在の特別さや疎ましさが、陳腐な感じではなく、静かな描写によって丁寧に表現されています。背景となる燦々と日の射す大きな古い家、韓国の家庭料理なども象徴的です。
説明っぽさが少ないので、多くの人が自分の心と重ねやすいのではないでしょうか。
主演のチェ・ジョンウンさんの演技、特にラストがとても良かったです。
原題は「moving on」らしいですが、邦題の「夏時間」も空気感をうまく捉えていると思いました。
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