さく

エスケープ ナチスからの逃亡のさくのレビュー・感想・評価

3.7
ナチスに従うことを選んだ一家とユダヤ人女性の、生きるための駆け引き。
大局的に見ると「ナチスからの逃亡」だけども…邦題に違和感。
復讐劇でもなく逃亡劇でもなく、良作ドラマの要素が強い。良い意味で裏切られた。のめり込むように見た。

パパは、ナチスに靡き、実の息子に冷たく、当てつけのようにウーラを贔屓する。愚かに見えるが、極貧に喘いだ過去や、障害者がホロコーストの対象であった時代背景を鑑みると、生きるための精一杯の選択だったと思う。それだけに、最期が切ない。
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