ナッツ類

花束みたいな恋をしたのナッツ類のネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんか夜に唐突に心がぎゅーっとなるような映画を呑みながらみたいなって時におすすめかもしれない

最初の付き合うまでのシーンが共感の連続で観てて楽しかった、ちょっとした恋愛映画とかより青春的な胸きゅんがありました
すれ違いが出始めたところからはつらかった、、
2人はそのまますれ違ってばかりで我々視聴者は猫の成長だけを見守る時間になる

社会に出て揉まれても家では本読んだり好きなことをする時間を作れるか、揉まれたまま無自覚で鬱みたいになって好きなことも好きじゃなくなっていくかは、結構な分かれ道だと思う
自分が何も感じなくなったら、それが仕事のせいだったら思い切って辞めることも大事。でも若い時というかそれが初めての転職だったらすごい葛藤あるんだよね
なぜか社会に出て1番初めに就いた職がそのまま定年までずっといなきゃいけない場所に誰かに言われたわけでもないのに自分で勝手に縛りを作って、だから麦くんみたいに焦りや怒りが込み上げるんだろうなって思う。絹ちゃんの急な転職でのあの小さな喧嘩はそういうことなのかなと勝手に解釈しました。

2人が別れる時、すごい男女の差というか考え方の違いが出ててつらかった。
秒速5センチ観た時みたい。
絹ちゃんの言ってることや思い浮かべてることすごい共感。別れだけじゃなくて、あの時こう言われたとかこういうことされたとか一回それ経験したら忘れるまで絶対上書きも塗替えも無理だから、一回でもダメだやめようってなったら良い方向には持っていけないんだよね

結果的に別れてしまって、終わり方は思ったよりあっさりで、でも暗い気持ちで見終わらなくてほっとした
最初のカフェのシーンだけ見直したいかも
イヤホンあの時のやつかってなってちょっとエモい
有村架純と菅田将暉のカップル感なんかしっくりくるなあ


自分も学生時代と社会人時代でやっぱり楽しくないことが連続すると消えたくなって好きだった読書もゲームも映画鑑賞も何にもできなくなった時期があったから麦くんの漫画読んでも頭に入らないってのめちゃくちゃわかる。パズドラしかできないってところまでもわかる、まじでそう。ゲームとしてやるというよりパズルゲームってなんか無になってもできるからそれだけだからやる感じ
今の自分はやりたいこと、興味があったことを仕事にできているので、リハビリ程度に読書も再開できてるし、こうして映画も観れるようにまで余裕ができた。
心の余裕って本当に大事
ナッツ類

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