以前本を読んだ時も、
号泣した。
同じシーンで泣いた。
このサブカル強めな感じ。
価値観がびたっと合っているような感覚。
何を話しても楽しくて、
返ってくる言葉が嬉しくて、
「これは運命なのかも」なんて思う始まり。
私もあの日、
中村文則の話ができて、
すごくすごく嬉しかったことを思い出した。
なのに。
なのに。
いつから、相手のことを知りたい、分かり合いたいという気持ちが萎んでしまうんだろう。
わかった気になって、会話が少なくなって、言動にイラッとして、伝えることを諦めるんだろう。
あんなに好きだったのに、
好きなのに。だから別れたくないのに、
大切にするって決めたはずなのに、
相手を見つめれば、幸せな気持ちが溢れていたはずなのに。
忙しさにとらわれて、感性が麻痺して、
好きだった本も開かなくなり、
長編映画は見られなくなる。
続きを待ち望んでいた心は、
もう賞味期限切れ。
わかるから、
何を大切にしたいか、自分で決める。
私は生き残る。そう決めた。