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花束みたいな恋をしたのnanamiのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.1
以前本を読んだ時も、
号泣した。
同じシーンで泣いた。

このサブカル強めな感じ。
価値観がびたっと合っているような感覚。

何を話しても楽しくて、
返ってくる言葉が嬉しくて、
「これは運命なのかも」なんて思う始まり。


私もあの日、
中村文則の話ができて、
すごくすごく嬉しかったことを思い出した。


なのに。

なのに。

いつから、相手のことを知りたい、分かり合いたいという気持ちが萎んでしまうんだろう。


わかった気になって、会話が少なくなって、言動にイラッとして、伝えることを諦めるんだろう。


あんなに好きだったのに、
好きなのに。だから別れたくないのに、

大切にするって決めたはずなのに、
相手を見つめれば、幸せな気持ちが溢れていたはずなのに。


忙しさにとらわれて、感性が麻痺して、
好きだった本も開かなくなり、
長編映画は見られなくなる。
続きを待ち望んでいた心は、
もう賞味期限切れ。

わかるから、
何を大切にしたいか、自分で決める。
私は生き残る。そう決めた。
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