このレビューはネタバレを含みます
淡々と良い映画だった。
白黒なのは、インタビューという音に注目して欲しかったからかなあとか、モブのように雑踏に紛れる二人を撮りたかったからかなあとか考えた。実際、ジェシーがいなくなったのわからんかった。ほんと一瞬。
ジェシーの試し行動に戸惑う感じが良かった。自分を探してくれるか見つけてくれるか、見放さないか。子供も大人も無意識にとってしまう行動。めっちゃわかる。
子育ての大変さを主人公が妹に愚痴ったり相談したりするのが良かった。同時に母親の看病のところも良かった。溺愛してくれる母、自分を理解しようとしない母。
最後、主人公が大丈夫じゃないと大声で訴えるシーンは泣いてしまった。ジェシーの心情の代弁であり、自分の思い。大丈夫じゃない。ほんとに。でもまあ、それで良いんだよという肯定が優しい。
良い映画だった。