KUJIRA

アントマン&ワスプ:クアントマニアのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAX3D鑑賞

皆がスターウォーズだと言うが、そんな訳無いだろ。

エイリアンみたいな奇抜な姿形の住人達。
宇宙船みたいな未来的乗り物。
帝国とレジスタンス。
ビーム兵器。

おや、これは。
MCUはSWもユニバースに取り込みたいのか、と思わずにはいられない。
毎回コミックをベースにしているから、それは無いだろうが。

このシリーズはMCUの中でも、独立した物語なのが特徴。
他のヒーローは助けに来ないし、自分達で解決している。
そんな自由な作風が生み出した、やりたい放題な作品。

SW感に違和感を抱くと思ったが、案外気にならない。
この世界がパロディだと分かるからだろう。
そのアイコンがビル マーレイ。
ワンシーンのみだったが、その後どうなったのだろうか。

どうして、ミクロの世界に行くハメになったのか。予告の印象では、手に負えない技術に手を出して失敗。
実際は、カーンの仕業。
技術的な問題で外界に出られないカーンが、どうやって一家を召喚したのかはスルー。

今回のヴィラン、カーンに全く魅力を感じない。ヴィジュアルも能力も思想も、惹かれる要素が無い。

母親が一切語らなかった世界の話。
そんな切り口がアリなら、無限に話を継ぎ足せる。

ミシェル ファイファーのスクリーン映えは、完全に主役の域。

エヴァンジェリン リリーは、髪が短くなってからオバサンっぽくなってしまったのが残念。

キャシーが美少女化。
大人になったからかと思ったが、26歳だった。
今回では、スーツを着て戦力になっていた。
流石に好戦的過ぎるが。

ジェントーラが気になる。
顔も体も強そう。アクションも良い。格闘家だそうな。

モードックは反則。
敢えての安っぽいCG。
馬鹿デカい顔に小さい手足。
マスクも良い。強面なのに可愛い。

ミクロの世界に超技術と言う皮肉。

人類は、他の生き物よりも優れている。
世界を支配している。
自分達の欲で、何を犠牲にしても構わない。
不可能な事は無い。
そんな驕り高ぶる人間達へ警鐘を鳴らしている様な気がする。

他の土地や民族を征服してやった、宇宙に進出だ、等と誇らしげに言われても虚しいだけ。
宇宙と言う生物の、大腸と呼ばれる銀河で、惑星とされる食べカスに寄生した大腸菌程度の存在かもしれないのに。
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