D・W・グリフィス初期の短編。
海に出る男たちとそれを見送り帰りを待つ女たちの物語です。
空間はまだ限定的ながら、10数年の時間を軽々と飛び越えて見せる話術の進歩は映像が映画としての骨格を作りつつあ…
音楽も含め、終始悲しい雰囲気。
ラスト、結局同じ悲しみの繰り返しか…と思ったところで、記憶を取り戻す男。
老いた妻と見つめ合う数秒間、何かを話しているんだけど、当然観客はわからない。このもどかし…
今よりも海難事故がよっぽど身近だった時代だけに、海辺で夫の帰りを待ち続ける奥さんの描写はすごく哀愁に満ちている。
作中でも時代は移り変わっていくが、不変の海というタイトルが表すように、海だけはずっ…