わさび醤油

るろうに剣心 最終章 The Beginningのわさび醤油のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

天才。名作。
令和アニメ→星霜編→映画で今これが最後です。
本編でちょいちょい出てくる剣心の過去の物語。映画って本気でシリアスっていうか真面目雰囲気で作られていて、中でもこれはその真面目っぷりと恋愛が混ざり合って最高にしっとりしている。すごい。
これまでになかった、冒頭の血飛沫が飛びまくる殺陣になんかすご…って感動して、剣心と巴がだんだん露骨な接触はなく距離がじわじわ近付いていくのにまた感動した。美しすぎる。今の自分とこれからの自分でもともと若干揺らぎ始めていた剣心の心に巴がちょうどぴったりと入れて、それでいて実はその真意が復讐で、けれども剣心と過ごすうち惹かれていくのがなんか語彙がなくて申し訳ないんですが、兎に角美しい。まさにbeginningって感じ。剣心が巴と過ごしてもともと抱いていた違和感のような刀をこれから振っていく感情に気付き、それでいて本来の幸せのようなものを知り、未来を守っていきたいって言葉がすっごく切なくて剣心にとっても巴にとっても残酷。そしてその言葉が、これからの剣心の生きる軸となっていくのがすっごく熱い。一気に映画見てたので、最後剣心が家と巴の亡骸を焼いて去っていくところで、いつもの戦闘BGMが鳴ったのにまた「はぁ~~~」って溜め息が洩れた。一方で、星霜編とかを思うとこんなにずっと私欲なく刀を振るって、大きな犠牲を払い続けてるんだからいい加減許してやってよ…と思う。
歴史物の傑作。追憶編アニメも絶対見たい。
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