部長

雨あがるの部長のネタバレレビュー・内容・結末

雨あがる(1999年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「何をしたかではなく、何のためにしたか」というのは、良くも悪くも諸外国ではあまり見ない価値観だと思う。

結果ではなく生き方に拘り、そのことで理解を得られず割をくっても、得られたものに満足して生きて行くというのは、ある種、自己完結型の思考で周囲を理解することも理解してもらうための努力も怠る開き直りとも言える。

しかし、そこに潔さや物質的ではない精神的な幸せがあるのではないかと憧れることもある。

そのうえで、最後に爆走するお殿さまは二人に追いつくのだろうか?

娯楽映画としては、この後追いついて、やはり善人はいつか報われるというハッピーエンドか。
いや、昔話のようで短絡的だ。物質的な豊かさとは無縁でも二人は良いのだ。

などと、思考を凝らすが、そんな観賞者の思いは関係なく、画面の中の二人は絶景に感動し笑う。
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