諒将

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実の諒将のレビュー・感想・評価

4.0
大学1年まで「三島由紀夫」って名前を知らなかった。油絵学科の人たちと話している時に、「〇〇ってさ、ちょっと三島由紀夫に似てるよね」って感じで、仲間内の1人の外見を形容するために登場してきたのが出会いで、はじめ三島由紀夫は画家だと勝手に思っていた。
その場で「三島由紀夫って誰?」って訊けなかったのは、その前の話題で「ホックニーって誰?」「マティスって誰?」って連発したばかりだったし、みんな知ってる感じのリアクションだったから。この流れで油絵学科のアトリエで話していたのもあり、たぶん画家だろうと踏んでいた。そのあと、三島好きな友達が「『仮面の告白』ぜったい諒将好き!」っておすすめしてくれて、「あの人は小説も書いてたんか!」なんて思っていたという、三島由紀夫の認知過程の一パターンでございます。

いったい皆さんどこでどうやってこの人を知ったの?
そういう意味でこの映画って2020年代に生きる人たちへ、そのきっかけを果たしてる。

あの時「三島由紀夫って誰?」って訊いていたら、なんて答えてくれただろうな。この先自分が同じようにだれかに訊かれたら、なんて言うかな。言葉を用意しておかなくっちゃ!
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