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無頼のletrouのネタバレレビュー・内容・結末

無頼(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

名もなき一人の男の一代記を通してのもう一つの昭和史的な雰囲気に惹かれて観ました。

序盤の銀残しっぽい映像で期待値アップ。実際は、後●組組長の伝記映画の中に昭和から平成までの有名な事件のニュース放送場面を所々に差し込んだだけといった印象。実際にあったエピソードを当事者の思い入れが強いモノだけ並べて構成しているのか、主人公の兄や舎弟たちの顛末、中野先生、「熱き心に」など、いろいろ気を使って映画に盛り込んでる感じ。

主人公がどの事件をキッカケにして成り上がっていたのかという過程が分かりづらかったので、一代記としての盛り上がりも少し物足りなかったです。敵対勢力との力関係等は実際の勢力図を知らないと理解できないのではとも思った。もっとギラついたフィクションの方向に寄せても良かったのでは。

役者陣では、親分の片腕役の松角洋平の存在感が素晴らしかった。他の方々も熱演してました。セリフは若干聞き取りづらかったかも。あと、温泉の血の色は良かったです。このジャンルの映画はどんどん作っていってほしい。

■劇中に出ていた映画一覧

「太陽の季節」
「スター毒殺事件」
「赤い天使」
「ウエストワールド」
「シノーラ」
「ゴッドファーザー」
「仁義なき戦い 代理戦争」
「北陸代理戦争」
「吉原炎上」
「ダイハード」

これらがポスターやセリフ、パッケージ等で登場してました。自分調べ。
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