２０２０年ワースト映画に上げている人が多い作品。あらすじ読んで、え？こんな面白そうなのに何がそんなに駄目なの？と逆に興味が湧いたので視聴。うんまーーーじでクソでした。
ドクターデスという難病でもう助かる見込みのない末期患者を家族の代わりに安楽死してあげるという事件が起きる。それを追う刑事たちの話。
うんめっちゃ面白そうやん！でもまぁ安楽死ていうテーマを扱うからすっきり終わらないだろうなぁと覚悟はして見ました。
冒頭、まるでテレビドラマみたいなオープニングから始まります。あれ？これってガリレオみたいなテレビドラマがあっての劇場版なん？と思いました。どうやらそうじゃ無いです。つまりこの映画の為にわざわざ安ぽいテレビドラマ風のオープニングを作ったのです。
もう嫌な予感ビンビンです。
子供からの通報によって事件が発覚します。母親を取調した結果父親が末期だったらしくドクターデスに依頼してやってもらったとわかります。ここで母親が
医者からも見放され、お金もない、治る見込みもないから楽にしてもらった。
と発言。それに対して主人公の刑事は
子供と約束してたじゃないですか。必ず治すって。前みたいに笑って欲しいと言っていましたよ。
これって答えになってないです。ここでこの刑事の言った通りにして、ドクターデスに依頼しなかったとしてもこの問題は解決しない。そりゃ望むなら病気治ってみんなでハッピーになりたいけどそれが無理だからこの決断をしたんだ。それへの解答が全くない。相手の状況を一切考慮しない非常に浅い発言としか思えません。これなら法律で認められていないのです。の一点張りに徹する方が警察らしいし、視聴者も今の法の限界を感じられると思います。
他の被害者への事情聴取で二十歳の息子がいた父親とのシーン。二十歳でありながら難病でもう治る見込みのない。その父親の発言で
毎日毎日苦しいと言っている息子を苦しみから開放してあげた。親として苦しんでいる息子を放置できなかった。
それに対して刑事が
息子の死を望むのは本当に父親のすることか？
はぁーーーーバカ過ぎてため息でますね。じゃあどうすればいいんだと。代案も出さずに綺麗事を並べる。一番嫌いなタイプです。
ストーリーが進む中で主人公の娘もドナーが現れない限り治ることのない病気になっている事がわかります。その後ドクターデスの看護師をしていた人との会話で、もし娘が安楽死臨んだらあなたどうするの？と聞かれますが、そんな事言うわけ無いだろと大声でブチギレます。
そうここでも解答をしないで逃げているのです。申し訳ないですが、こんな主人公全然応援したいと思いません。キャラ付けなのかちょいちょいこの主人公キレます。なんなら相棒の北川景子もキレます。見てて普通に不快なのでやめてもらっていいですか？
もう充分酷いストーリーなのに、ここから更に酷くなります。ドクターデスは無理矢理殺した訳じゃなく家族も本人も同意したうえで安楽死させていました。なのにここにきて自分のルールを曲げてきます。望んでないのに主人公の娘を誘拐して殺そうとします。考えられる展開で最悪ですね。だって感情論だけで言えばドクターデスよりいい意見を作れない。ならばドクターデスを悪いやつに引き釣り降ろそうて事ですね。今まではバットマンやキラのようなダークヒーロー的な位置にいたのにただの頭の悪い殺人鬼に成り下がりました。あーーーーもうめちゃくちゃだよ！！！
人を馬鹿にするのもいい加減にしてくれ。めちゃくちゃ難しく、センシティブな問題を扱いきれないならこんな題材に手を出すな！
これはワーストですね。酷すぎる。
