このレビューはネタバレを含みます
しみじみと良い映画だった...。
奪われた命の名前を覚えているか?という問いかけと犠牲者の名簿が燃やされていくところから映画は始まっていく。
名を覚えない彼らへの対抗としてユダヤ人の名前から偽のペルシャ語を生み出すというのがとても象徴的ですごい良かった。
ナチ党員もしっかり生きた人間として描かれているのもまた良かったな。
どんな結末になるかと思ったら、奪われた命の名前をひたすら唱えていく。彼らの全てを奪った凄惨な現実に対する、小さな、そして確かな抵抗にかなりグッときてしまった。彼らが生きていた、何よりの証明。