Yoh

大怪獣のあとしまつのYohのレビュー・感想・評価

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
2.7
2022年公開特撮SF(?)映画。監督は三木聡、主演に山田涼介と土屋太鳳、競演にオダギリ・ジョーや西田敏行。

本作は怪獣が死んだ後という、新しいシチュエーションの特撮映画…と言うよりは、ブラックコメディ映画と言った方が良いでしょう。ついつい「シン・ゴジラ」や「ガメラシリーズ」のようなリアリティを追求したような作品を題名から想像してしまいましたが、中身は政治(内閣とか)や世間(Youtuberとか)を茶化すようなシーンばかり、そしてパロディの山。中には特撮映画をネタにしたようなのもあって、これ観る人によっては相当不快に思うんじゃないでしょうか。一方で、そのブラックジョークがどうも中途半端に思えるのが残念。こういう作風にするなら、もっと突き抜けた、えっぐいジョークにした方が作風に合うと思うんですがね。ストーリーも(序盤に出てくるあのフレーズ通り)定番の終わり方になるんですが、ここまでジョークてんこ盛りの作品なんですから、最後はもうちょっと一捻りいれてもよかったのでは?まぁ、全体をみると「特撮SF(パロディ)映画」と「ブラックコメディ」が中途半端に混じってる感じがあります。どっちかに絞れば、もっと評価も上がったんじゃないでしょうか。目の付け所が良いだけに、もったいない。他人におススメするにはちょっとアレかな~一回でいいよな~…という作品なのでこの点数。

…なんですが、パロディネタを見つけるのは意外と面白いですよ。後半の仕切りカーテン開けるシーンとか「ク○ーバー○ィー○ド」だしあの○○○なんて怪奇SFホラーの「マ○○○」でしょうし。そういう変なところを探す、エグい臭いのリキュールを万人受けにしようと色々混ぜたり水で薄めたりしたら、そのリキュールの魅力まで半減しちゃったような映画。もっと制作費を安くしてチープにしたら良カルト映画になるかもしれませんね!(笑
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