映画だからといって大きな事件が起こるわけでもなくテレビ版何食べのテイストのままに2人の暮らしの小さなエピソードの積み重ねが映画になっている。ちょっとしたすれ違いもおおごとにならずふたりで笑ってすべて解決。ケンジもめんどくささ全開の嫉妬に狂わなかったし、シロさんも怒鳴ると思ってた以上に怖いのでそういうシーンがなくて見やすい。恋愛どうこうより次のライフステージの大問題が健康になってきている。ふたりの年齢ならそっちのほうがたしかに切実ではある。
丁寧な暮らしと職場の人間関係以外でやはりピリつくのはシロさんの両親の関わり方だが、シーズン1のずいぶん無理をしている感じからケンジと適切な距離を保つことになってホッとした。場合によっては親子の縁を切ったりすることもあるだろうに、息子の立場から逃げたりはしない。ホントにシロさんはやさしい。
やはりこのドラマのキモは内野聖陽の巧さにあるが、金色の短髪になったケンジのビジュアルが漫画のケンジにかなり近づき、もはや無敵の感がある。新シーズンが楽しみだ。
