ベタレイヤーテール

GAGARINE/ガガーリンのベタレイヤーテールのレビュー・感想・評価

GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)
4.3
美しい現代のフランス映画。色彩が、音が、純粋さが。パリ郊外の取り壊しが決まったボロい団地は宇宙飛行士と同じガガーリンの名で親しまれているが、その屋上に一人住むユーリはまさにガガーリンと宇宙に憧れる少年だ。住民の立ち退きが開始し親友の男女の2人とささやかに独創的に抵抗運動をするが…。何かにつけて少年の夢、宇宙に関連づけられるエッセンスが詩的かつ楽しい。美しい映像の特に色彩はフランス特有のものか。あてど無い微かな物語性はジュブナイル、少年の一夏の(冬か)夢か。最の高。2020年フランス。監督はファニー・リアタールとジェレミー・トルイユ。ずっと後を引いた。