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ウルフウォーカー

ウルフウォーカーの作品紹介

ウルフウォーカーのあらすじ

中世アイルランドの町キルケニー。イングランドからオオカミ退治のためにやって来たハンターを父に持つ少女ロビンが、森の中で友だちになったのは“ウルフウォーカー”のメーヴだった。人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある彼女とロビンが交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが、少女は勇気を持って信じる道を進もうとする。

ウルフウォーカーの監督

ウルフウォーカーの出演者

原題
Wolfwalkers
製作年
2020年
製作国
ルクセンブルクアイルランドアメリカ
上映時間
103分
ジャンル
アニメ

『ウルフウォーカー』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-599
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とても美しくて、そしてとても力強い、全ての映像に無駄がなく驚きの造形、驚きの映像の連続。本当に素晴らしいアニメーション作品です!!画面分割、モンタージュ。。。見るものを惹きつけて離さない編集は流石!!

🖋 『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』、そして三部作の最終章『ウルフウォーカー』はケルト文化の古典、自然崇拝の精神がトム・ムーア監督、ロス・スチュアート監督によって美しい色彩と造形、躍動の光が加わった映像で見事に描かれています。

🖋前二作と同じく2D手描きアニメーションの世界観は踏襲し、今回はオオカミから見た風景を、3Dソフトウェアを使ってダイナミックなカメラワークで表現しています。それが躍動の光として巧みに表現されています。

🖋狼と人間。自然と人間。。。愚かな人間社会を浮き彫りにさせながら、美しい魂と心を魅せてくれる、そんな作品です。主人公の少女ロビンはオオカミと人間との共存の道を探そうとします。古代ケルトの人々はオオカミを自分たちより強い生き物と捉え、尊敬の念をもって接したといわれています。全ての生命に謙虚であること、そんな強いメッセージが本作の優しさを生み出しています。(参考:公式サイト)

😌Story:(参考:映画の時間 )
中世アイルランドの町キルケニー。イングランドからオオカミ退治のためにやって来たハンターを父に持つ少女ロビンが、森の中で友だちになったのは“ウルフウォーカー”のメーヴだった。人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある彼女とロビンが交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが、少女は勇気を持って信じる道を進もうとする。

🔸Database🔸
・邦題 :『ウルフウォーカー』
・原題 :『Wolfwalkers』
・製作国 : アイルランド・ルクセンブルク
・初公開 : 2020
・日本公開 : 2020/10/30
・上映時間 : 103分
・受賞 : ※※※
・監督 : トム・ムーア、ロス・スチュアート
・脚本 : ウィル・コリンズ
・原作 : ※※※
・撮影 : ※※※
・音楽 : ブリュノ・クレ、キーラ
・出演 : オナー・ニーフシー、エヴァ・ウィッテカー、ショーン・ビーン、マリア・ドイル・ケネディ、サイモン・マクバーニー、トミー・ティアマン、ジョン・ケニー、ジョン・モートン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
アイルランドの歴史や神話を題材にした「ブレンダンとケルズの秘密」「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」で連続してアカデミー長編アニメーション部門にノミネートされたトム・ムーア監督とアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」が、前2作に続くケルト3部作の3作目として手がけた長編アニメーション。アイルランドのキルケニーで伝えられてきた、眠ると魂が抜けだしオオカミになるという「ウルフウォーカー」を題材に描いた。中世アイルランドの町キルケニー。イングランドからオオカミ退治のためにやって来たハンターを父に持つ少女ロビンは、森の中で出会った少女メーヴと友だちになるが、メーヴは人間とオオカミがひとつの体に共存した「ウルフウォーカー」だった。魔法の力で傷を癒すヒーラーでもあるメーヴと、ある約束を交わしたロビン。それが図らずも父を窮地に陥れることになってしまうが、それでもロビンは勇気を持って自らの信じる道を進もうとする。
ワンコ

ワンコの感想・評価

4.0
【アイルランドの歴史】

これは、1650年頃のアイルランドの悲しい歴史をモチーフにした物語だ。

イギリスは、約10年ほど共和国だった時代がある。
国王を追放し、この間、実質的に実権を握っていたのが、物語にも登場する護国卿で、大半はクロムウェルの支配だった。

また、この時代、大きな気候変動があり、17世紀半ばから約80年から90年間、世界は寒冷化し、ヨーロッパも冷害で食物は不足し、クロムウェルは、アイルランドに攻め入り、肥沃な土地を収奪し、多くのアイルランド人を虐殺した。

そして、アイルランド人の大半は、痩せた土地に移り住まなくてはならなかったと言われている。

また、アイルランドは自然崇拝(アニミズム)の色濃く残る地域で、カトリックからは異教徒とされていたことも、この作品では伺える。

狼は、カトリックにとっては悪魔の化身だ。

だが、この物語は、アイルランド人を狼に重ね、争いを好まず、住む地域を隔て、平和に暮らすことが出来るのではないかと語りかけている。

最後に、ウルフウォーカーたちがたどり着いた場所は、自然が豊かな場所だった。

実際のアイルランド人が移り住まなくてはならなかったのは痩せた土地で、それまでヨーロッパ人が口にしなかったジャガイモを主食にして、彼らは命を繋いだ。

この物語では、豊かな土地に移り住んで平和に暮らしたのだと締めくくり、争いのない世界に願いをこめたのではないか。

だが、残念なことにアイルランドとイギリスの間の争いは絶えなかった。
長い間、アイルランドはイギリスの植民地のような状況だった。

だが、この物語は、今だからこそ、これからの僕達の世界にとって大切なのは何かと問いかけているのだ。
10円様

10円様の感想・評価

3.7
 みなさん、明けましておめでとうございます🐯🐯
 去年は映画ばかり観てい確かに年でした。今年も絶対にそうなります😅と言うか、映画を観続けられる平穏な生活が続く事を願っています👍

 さて、毎年恒例の年越し映画。今年はこれです!前からどうしても観たかったんですが、鑑賞方法が無くもうApple TVに加入してしまいましたよ。Apple TVはサブスクとしてはNetflixやAmazonには敵わないものの、まだまだ伸び代を感じられるコンテンツで、これから加入しようと思っている方はもう少し待つ事をオススメします😌とは言え、Apple制作の映画が賞レースに顔を出してくるようになり、全てを網羅したい方は即加入でも良いかもしれません😊

 本作はカートゥーンサルーンというアイルランドのアニメ会社が制作しています。今、世界から大注目されている会社ですね。サルーンのアニメは前2作品は観ているのですが、絵本をそのまま映画化したようなタッチは目を見張るところがあります。反面、絵の動きはそれほど活発ではなく、叙情的に物語は進められていましたが、本作「ウルフウォーカー」はかなり躍動感があります。加えて注視したのは背景ですね。シーンによって幻想的だったり無機質だったりとかなり意図した拘りが見受けられました。どうやら版画をモチーフにした描き方をしているとの事。その他、2人の少女が抱き合う時は陰陽の形になるなど、オリエンタルな文化を取り入れているっぽいですね。

 舞台はアイルランドのキルケニー。カートゥーンサルーンはキルケニーにあります。何でもアイルランドの中で狼の伝説があるのはこのキルケニーだけなんだとか。つまりは地方に伝わる御伽噺を映画しているわけです。
 北欧では17世紀頃からオオカミは狩猟されてしまい絶滅危惧種になっていました。しかしアイルランドだけは「ウルフランド」と呼ばれるほど人間とオオカミは共存していたんですね。アイルランドはオオカミを神格化した文化を持っていました。

 もう一つ時代背景を知っておくならオリバークロムウェルのピューリタン革命、その中で行われたアイルランド侵攻ですね。この辺を語ると映画から離れてしまうので止めますが、早い話クロムウェルは現代でもアイルランドではめちゃくちゃ嫌われ者です。そして本作の悪役の護国卿はクロムウェルがモデルです。

 絶対的権力と武力を前にして、人はどう成長できるのか、という主題がありました。メーヴ達狼族は人間に対して、ロビンは父、ビルに対して、ビルは護国卿に対して、それぞれ力で支配されている状況です。ある事をきっかけにその支配から抜けようとします。メーヴは母のため、ロビンはメーヴのため、ビルはロビンのため、これまで禁忌とされていた事に踏ん切りを付けるのですが、その描写一つ一つが丁寧でキャラクター各々を好きになってしまいます。個人的には父ビルの描写が好きで、一兵士としてアイルランド侵攻し、村民を支配する事もとても後ろ向。娘の事ばかり心配し、護国卿にも逆らえません。そんなビルの成長がサイドにあってこそ、少女2人の成長がよりはっきり分かるものとなっていました。

 それだけではありません。
 本作の悪役、護国卿ですが。まあ悪役らしくクズ人間なんですよ。支配層に位置する人間は何に支配されるのか。それは神なんですね。彼もまた崇拝と支配に怯える人間の弱さを見せてくれました。そしてこの人、クズだけど卑劣じゃないし潔いんです。ただのクズなら良かったんですが、彼は為政者、そして武人でした。そんな一筋縄ではいかないキャラクター設定が、この映画の深いところ。
 シスターフッドの映画?いやいや、これは完全に大人が理想と現実の間で本当の道を見つける映画でしたよ。

 という訳で、今年最初のレビューを終わらせたいと思います。
 皆さま今年もよろしくお願いいたします🐺🐅

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