2019年のカザフスタン映画。アカン・サタイェフ監督、アリーヤ・ナザルバエフ、ティムール・ジャクスィルィコフ脚本によるヒストリー・アクション。
ヘロドトスの著書『歴史』に記述された女王トリュミスさまの物語。中央アジアの草原地帯で勢力を有したマッサゲタイ族の長スパルガピセスの娘として生まれたトリュミスは幼い頃、父や家族を殺され天涯孤独の身になるが…云々。
諸説あるようですが、ヘロドトス先生によれば、女王トリュミスはアケメネス朝ペルシアの初代国王キュロス2世の軍隊を打ち破り、大王を殺害したとのことです。
キュロス大王は、新バビロニアのネブカドネザル2世が行ったバビロン捕囚からユダヤ人を解放したことで『旧約聖書』にも登場いたしますので、知名度からするとずいぶん差がありそうです。
女王役は幼少期から何人かの女優さんが演じられておりますが、皆さまそれぞれに魅力的です。
カザフスタンの映画を鑑賞する機会はほとんどありませんが、本作は余計な装飾もなく楽しませていただきました。