王冠と霜月いつか

ザ・フラッシュの王冠と霜月いつかのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私も大好きなタイムトラベルものの金字塔的作品『バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下、BTTF)』(レビュー書いてませんが💦)のマーティー・マクフライを当初エリック・ストルツが演じていたというのは割と有名な話で、マイケル・J・フォックスに変更されたのは撮影が六週間、全体の2/3が終わってからだった😱という元ネタを、バリーが過去を変えてしまった事で起こる『変化』の1つとして今作ではギャグ的に使われておりますが、エリック当人からしたら、たまったもんじゃないですよね。
そもそも第一候補だったマイケル・J・フォックスのスケジュール調整が付かずに、第二候補のエリックが選ばれた訳ですけど、ロバート・ゼメキス監督が、やっぱりイメージと違うと、最終的に製作総指揮のスピルバーグさんにも相談して「決断」し、マイケルで再撮影を行って現在に至ります。BTTFで夜のシーンが多いのは、マイケルのスケジュールの問題なんでしょうね。
因みに「恋しくて」は、エリック・ストルツが主演の青春ラブストーリーの名作ですが、逆にこの作品は、マイケルにはこなせなかっただろうなあとエリックの名誉のためにも言っておきます。

さて、前置き長くなりましたが。

テーマとしては、
「運命は変える事が出来るが、変えられないモノもある。」
でしょうかね。その中で、
諦めずに出来る事を精一杯やり、精一杯生きる。過去は変えられないなら、未来を変える。
そんなメッセージが含まれていたように感じた作品でした。

BTTFの時代は、タイムトラベル→過去と未来という直線的な時間軸でしたが、マルチバースという概念が一般的に浸透してからは、時間軸と座標軸の複雑な交わりとなり、…茹でたパスタですね…良い点は、脚本の自由度が増す事、悪い点は、ストーリーが複雑になりすぎる事やご都合主義的展開に陥りやすい事でした。今回の、ザ・フラッシュも、バリーの葛藤でもある、自分の両親の運命を変えに過去に行くというメインイベントに絡んだ過去の歴史の改変、タイムパトロールが存在するなら重罪にあたる行為…過去を改変する事で、発生する利益不利益はトータルで観ると変化なしと考えられるので結局はお咎め無し?かもしれませんが。映像的には新しい試みで良かったと思います。
バラエティ番組で、一般の素人の高校生にアプローチして変な影響を与え、その子の将来を変えてしまうみたいな事に比べたら、それを番組の視聴率向上目的で行う不誠実さよりはよっぽどよっぽどですね。どの番組は明確にしませんが「めちゃめちゃイケて…」ませんね💢

さて、少々脱線しました。

※良かったシーン好きなシーン
①Xメンで、クイックシルバーがマグニートを救出に行くシーンの超高速無双と双璧を成す赤ちゃん救出シーン
②汚髭ケツ顎バットマン復活
③又々カメオ女王ワンダーウーマン登場
④マイケル・キートン、伝説のバットマン復活
⑤クリストファー・リーヴとニコケイスーパーマン登場
⑥B.W.・ジョージ・クルーニー登場、ダークナイト組はノータッチだった事。

こんな所でしょうか。

メインのゾット将軍との闘いが、本来のバリーの両親を救う直接的なテーマとズレてしまっているのは残念ですが、マイケル・キートンの見せ場がたっぷりなので良かったと思います。

そして、両親を救えるのか?
という所ですが、スーパーガール達の共闘で、変えられない過去もあると理解したバリーは、父親の冤罪を晴らす事は成功しましたが、母親の死は受け入れて、乗り越えるコトを選択し、しっかりお別れをして来るんですね。あのシーンは、個人的に両親とキチンとお別れが出来なかった私にはグッと来るシーンでした。…えー…数種類の薬品と雷を浴びればあの能力手に入れられるんでしたっけ?
詳しい薬品と雷の落ちるタイミングがわかる方、コメントお待ちしてます。1955年11月12日夜10時4分にあの時計台に⚡落ちるのはわかってはおりますが💦