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恋人はアンバーのaikidoのレビュー・感想・評価

恋人はアンバー(2020年製作の映画)
4.5
アイルランドの保守的な田舎街で、孤立している二人が偽装カップルとなることで、友情を育み、同性愛者をカミングアウトして生きるべきか気付かないふりをして隠して生きるか悩み、葛藤しながら人生の選択を決断していくまでが短い上映時間の中で、無駄なく丁寧に描かれており、非常に見応えがありますし、青春映画の側面もありながら自分らしく生きるとは、自分を偽って幸せなのか等、非常に考えさせられるテーマで、映画として完成度が高いなと感じました。
また、アンバーの「他人は関係ない、あんたの人生だよ」といった台詞も印象的ですごく考えさせられるましたし、非常にパワーを持った映画だったのも良かったです。

葛藤しながらも理解がありそうな両親でしたし、エディのこれからに希望を感じさせるのも好印象でしたし、ラストがまた素晴らしいなと感じたので、最後まで余韻が残って僕は好きな締め方でした。

重いテーマを扱っているけれど爽やかで軽快さも感じられる構成で、しっかり考えさせられる物語だったので、上手くまとまっていますし、非常に見応えがある作品でした。
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