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セブンのgKawaiのネタバレレビュー・内容・結末

セブン(1995年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしいワンイシュー映画。
映像も音楽も素晴らしい。
最後までどこの都市かはわからなかった。
架空の都市っていう設定がまた謎で良いのだろう。
プチプラのあやさんがVoicyで推してたので観ました。
あやさん曰く、落ち込んでる時にこそ、逆にみて元気になるっていう様な自分にはなかった見方をしているらしく、そのことに影響受けながら見るという体験自体が楽しかったです。
で、実際に、それは共感しましたね。
没入感と、映画としての完成度が高かったです。

ある意味でカタルシス的にスッキリしました。
罪を犯していない人間などいない。

あくまでもメタファーとしての殺しであって、本当に伝えたいのは、無関心への警鐘や世の中の酷さ、醜さへの批判的目線、むしろ暖かい気持ちなのかなと思いました。

FBIが図書館の履歴を調べてるとか、時代を感じた。
サマセットがダーツをするシーンなど、意味のあるシーンの数々が素晴らしい。

90年代の名作なんだと思う。他の90年代の名作を観ても、ワンイシュー映画が多く、とても楽しくなる。普遍的だと感じる。
Wiki情報ですが、銀残しという映像技法や、淡い緑の色が印象的に撮られているらしいです。

罪と殺人(憎しみ?)...暴力に異種転換されているのが、ハリウッド的で極端だと感じはした。気持ち悪いけど、普遍的なテーマ。

キャプションの密着感とかは、バージンスーサイズやパルプフィクションなどとも似ていて、世界感が好きな映画に入りましたね。

人間には本来、裁くも裁かれるもないのかもしれない。
罪悪と罪悪への浄化。
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