シェパード大槻

ドライブ・マイ・カーのシェパード大槻のレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
-
手話のシーンが1番好き。ダンスの起源が、例えばプレゼントをもらって喜んで見せるというようなコミュニケーション表現だったとして、それならあの子の手話は正に原始的舞踏だった。
複数の人格あるいは複数の真実が同時に1人の人間に含まれうるというのは、本当だと思う。原作も前に読んでいたけど「僕は正しく傷つくべきだったんだ」というセリフだけよく覚えていた。
私は、本当に出会った人と本当に別れはしないと思っているんだから、死んだ人に対しての感傷がキーになる作品には共感しない。
春樹の大人は好きじゃない。