☆天才的な発想で、はじめは2人だけでプラットフォームの島を作って、人が集まって独立国を作ってしまった男のドラマチックな話。半世紀以上前の実話に基づくということに驚く。
☆段々と島は孤立していって、家族が酷い仕打ちをされたりと、悲しい。終盤のイタリア政府との対決は、ハラハラする内容。
☆オープニングから、雪山の中の巨大な建物に、みすぼらしい男が1人待ち続けるという何かありそうな設定に引き込まれた。
☆ムダなシーンがなく、パズルのピースのようにどんどん進むし、軽快な音楽も合わさって、スタイリッシュでシュールな雰囲気は面白い。
☆まるでコルビュジエのコンクリートのモダン建築のような手作りの島は、芸術的。カメラの俯瞰した構図から、進化して発展する様子が分かりやすく見えて、わくわくした。
☆ノスタルジックで重厚な色合いと、当時のポップで爽やかな淡い色合いの映像は、対照的だがどちらも綺麗。ビーチのカラフルレトロな雰囲気は可愛いが詰まっている。
☆主人公が自作したミニカーが近未来的なデザインで、お洒落で格好いい。伝統的なヨーロッパの小道を走る姿がギャップがあって良かった。
☆ただ一面海の世界で過ごすシーンは、CGを使った自然のリアルさが衝撃的。
☆役人側の人間たちをちょっとアホっぽく見せている台詞など、滑稽で笑える。
☆ラストのテレビの伏線回収が見事。
