こたつむり

ヒーローキッズのこたつむりのレビュー・感想・評価

ヒーローキッズ(2020年製作の映画)
3.4
♪ 運命のルーレット廻して
  アレコレ深く考えるのはMystery

子供は純粋に楽しむ。
大人は授業参観をするように楽しむ。
そんな“一粒でふたつ楽しい”という贅沢な作りの作品ですね。あ。「二兎追うものは一兎をも得ず」とか言っちゃダメですよ。お口にチャック!

仕上げたのはロバート・ロドリゲス監督。
ファミリー向け映画の傑作『スパイキッズ』シリーズの監督さんですね。だから、本作も同じクオリティを期待して問題なし。安心して楽しめます。

って、本性は違うと思うんですけどね…。
フィルモグラフィーを眺めれば分かるように、デビュー作は『エル・マリアッチ』だし、盟友のタランティーノと組んで『プラネット・テラー』を作ってるし、更にはスピンオフで18歳未満お断りの『マチェーテ』も…。

しかし、大人はそれで良し。
子供に見えないところで色々と頑張るのが大人なんです。とても爽やかで保護者から好評の教師が実は…なんてこともありますからね!ってそれは犯罪の臭いがプンプンするからNGでした!お口にチャック!

何はともあれ。
ヒーロー映画のパロディを作らせるなら最適の人選だったのは確実。対象を茶化しながら愛を感じさせないとパロディは成立しませんからね。

但し、中の人の選択については疑問あり。
超男とか、車椅子の彼とか、誰よりも速い男とか、マーベルよりもDC寄りな気がするんです、この辺りは大人の事情なんでしょうか?確かに“親会社”は版権にうるさいですが…ってお口にチャック!

まあ、そんなわけで。
ヒーローを親に持つ子供たちが頑張る作品。
CGの合成が強引で不自然な部分が散見されますが、子供を持つ親の視点で捉えれば、優しい気持ちになれると思います。

あと、お父さん方には目の保養もありますよ。
それは20世紀最後のミス・ワールド優勝者と名高いプリヤンカ・チョープラー。彫が深いインド美人であり、ボーンでキュッでバーンなので映像の暴力が楽しめます。うひひ…って奥地にチャック!
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