このレビューはネタバレを含みます
岸田今日子さんの『ムーミン』をTVで見て育った世代なので、主要キャラクターが登場するメルヘンチックなストーリーかなと思ってたら、肩透かしを食らった。
なにより、トーベ・ヤンソンのことは映画を見るまでは、詳しく知らなかった。当時は政情不安なフィンランドの国にあって、男性パートナーがありながら禁じられた同性愛にもめざめ、一人の自立した女性として道を開いていく作者トーベ・ヤンソンの半生にスポットを当てた作品。
私の妻も大好きなスナフキンのキャラクター像が明らかになる場面や厳格な父が娘の活躍する新聞記事をスクラップして残している映像はジーンとしました。なにより、来週観にいく予定をしているアキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』のヒロイン役アルマ・ポウスティをチェックできたのでまずは満足です。
この映画では音楽にあわせて踊りまくる彼女、『枯れ葉』ではまったく対象的なヒロインを演じているらしいので、劇場でチェックします。