いやー、良かった!世界の課題をクレヨンしんちゃんで包み込んで、全世代に問題提起する意欲作!今の時代に公開されるべき映画となりました!
この映画は2020年代の世界がどんな世界かを考えて観ると良い映画です。
そして子供達よ、遊びなさい。そして学びなさい。と言う映画です。
以下内容にも触れるので先入観無しで見たい方は読み飛ばしてください。
映画としては全体主義の否定です。しかし、上昇志向や努力する心は否定していません。
「天カス学園は中国のメタファー」
外界から閉ざされた世界を作り、監視とコントロールをベースに、AIを駆使して様々な実験でエリートを作り出す。現代覇権国家のかの国が行っている事に見えるのは私だけでしょうか。映画の作り手はドローンが出てきたあたり確信的にその事を暗示しているようです。
しんちゃん始め、いろんな個性をもった非エリート達がその仕組みを変える!非常に痛快でした。
「映画のラストに隠されたメッセージとは?」
最後のレース、意外にも勝ったのは風間君(エリート)でした。
全体主義は否定しつつも努力をしてエリートになる事は否定していないのでしょう。
勝者が手にする焼そばパンは青春のメタファーでしょう。
一見勝ったのは風間君でしたが、しんちゃんが焼きそばパンの「焼きそば」を食べる所を見ると、青春を味わい尽くしたしんちゃんが勝者にも見えます。
皮肉が効いた良いラストです。