よびちゃん

モーリタニアン 黒塗りの記録のよびちゃんのレビュー・感想・評価

3.4
911容疑者として逮捕され何年もグアンタナモに拘束。証拠よりも裁きたい気持ちが先行し拷問してましたというもはやお約束の話だが本当にひどいっすね〜
拷問とユーモア両面でタハール・ラヒムの良さが光る。題材が地味だが弁護士と軍の切り替え、職場の撮り方、グアンタナモの景色で十分面白く撮ってる。それでもたるいので、もうちょっと面白くできる気もする。
ビスタサイズの中にシネスコの現在とスタンダードサイズのモハメドゥの回想が入ってるの、不思議な作りだ。枠を書いたら十字形になるんすよ。珍しくない?

終盤の言葉はアメリカに擦り寄りすぎにも思えるがシンプルかつ力強い。アメリカってもっと民主的で公平な国だと思ってたんだけど何なの?っていう。そこから手紙が来てスパッとテロップが入るあの終わり方は、うわーこのために見てたんだ、と思う衝撃があり(後から考えたらまぁ予想できることなんだけど)、エンドロールで加わる情報と本人の人柄で実話映画の面白さ興味深さを感じた👍🏼
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