福福吉吉

マークスマンの福福吉吉のレビュー・感想・評価

マークスマン(2021年製作の映画)
3.0
◆あらすじ◆
元海兵隊員のジム・ハンソン(リーアム・ニーソン)はメキシコ国境付近の町で牧場を営んでいた。ある日、国境を越えてくるメキシコ人の親子を発見して制止させるが、その親子を追ってきた麻薬カルテルの男たちの銃撃によって親が殺されてしまう。息子のミゲルを託されたジムはミゲルの親類のいるシカゴまで送ることにするが、麻薬カルテルが追跡してくる。

◆感想◆
元海兵隊員の男が麻薬カルテルの魔の手から少年を守り続けるシンプルなストーリーとなっており、孤独な男と孤独な少年が逃亡の旅を通じて心を通わせていく姿が微笑ましい作品となっています。

主人公のジム・ハンソンは妻を亡くして以来、愛犬のジャクソンと牧場で暮らしていましたが、金銭的に困窮しており、牧場を手放す危機を迎えていました。そんな中、密入国してくる母ローサ、息子ミゲルを発見します。ジムの中で、関わりたくないという気持ちと助けたいという気持ちが7:3ぐらいの感じで葛藤しているように見えました。ローサが亡くなったことでミゲルを助けざるを得ないという感じになって、ジムが消極的に見えました。

一方、ミゲルはローサが麻薬カルテルの銃撃に倒れたのもジムが見逃さなかったためと考えていて、最初のジムとミゲルの関係が非常にギクシャクしていて、それぞれの気持ちが伝わってきて良かったです。そこから、少しずつミゲルがジムを信頼するようになっていく姿は意外性は無いですが、とても心温まりました。

本作の敵となる麻薬カルテルは容赦がなくて、アメリカに渡ってからも次々と関係した人物を抹殺していくので、アメリカの警察が機能していなくて驚きました。麻薬カルテルはアメリカにも人脈があり、警察官も買収されていて、世紀末な感じがしました。

アクションシーンは銃撃戦がメインになりますが、ジムの狙撃スキルが強すぎて笑いました。元海兵隊員とはいえ強すぎました。

ストーリーとして深みがあまり無いですが、リーアム・ニーソンの存在がそれをカバーしていてまずまず面白かったと思います。

鑑賞日:2024年3月18日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2023年6月3日)
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