傘籤

アクアマン/失われた王国の傘籤のレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
-
タイトルから期待するとおり、海の中をめっちゃ泳ぎまわります。戦いも海の中が中心となりますし、登場するキャラクターも海にまつわるものが多い。なので美しい海の中でファンタジー要素を入れつつ豪快にドンパチする映画を観たいならこの冬マストな一本かと。

また、今回は前作で敵だった弟オームくんとの兄弟バディムービーとして仕上がっており、海だけでなく陸上での活劇もたくさん用意されています。てか、オームくんのチャーム度が高いです。大雑把な性格の兄貴とは違い、真面目な性格の彼は状況に振り回される役どころであり、ツッコミ役に回ること多数。アーサーに複雑な感情を抱き、ときにうんざりした表情を見せつつも、兄貴がピンチに陥ればちゃんと助けてくれるあたりにギャップ萌えを感じます。最初はヒョロヒョロの状態で登場しておきながら、海水を浴びたら水を得た魚のごとく筋肉ムキムキになって敵をなぎ倒すシーンは笑えましたし、地上生活に慣れていないため陸上での走り方がわからず、左右の手を後ろに伸ばしたままブーンと走るいわゆる”ナルト走り”するシーンなんかも拝めます。なんというか萌えます。彼の天然なチャームにやられる映画です。

また、個人的にそそられたのはクリーチャーのデザインや、メカのデザインで、ややクトゥルフみのある海人たちの造形や、鳥山明の漫画に出てきそうな丸みを帯び、かつゴツゴツとした重みのあるメカとの戦闘など、視覚的にテンションの上がる部分が多かったです。
兄と弟、兄弟間におけるキャラクターの違いがアクション面でも物語の進行においてもわかりやすく描けていたので、彼らふたりがドタバタ冒険する場面は正直もっと観ていたかったくらいです。
傘籤

傘籤