さば

14歳の栞のさばのネタバレレビュー・内容・結末

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2年6組のみなさんのかけがえのない青春を私たちに見せてくれてありがとうございます。今もみなさんお元気でいることを願っています。

この春見たかった映画!遅刻して最初の20分くらい見れなかったの悔しい。私にとっては7年前の中学2年生ってどう過ごしていたっけな〜と思いながら鑑賞してた。教室の雰囲気、授業中の生温かい空気に眠気が我慢できない感じや放課後みんなが部活やってる空気、、映像と自分の記憶を思い起こしてた。学校のすぐそばに大きな川と堤防があるの羨ましいなあ。あれ実は都会特有だよね。

先生の挙動にムカついたり、ハプニングに名前つけてネタにしたり、やたらとスキンシップが多い感じも中学生だったな。私は2年間一緒だったクラスメイトの中にほとんど話したことない、よく知らない人がたくさんいたな。週5で会ってたのに笑何もかも違う色んな人と同じ空間にいれるのって高校で終わっちゃったな。この作品を見て、当時の私のクラスメイトもこんな人たちだったのかも。と重なるところがあった。いつも明るくてふざけてばかりのあの人は、本当はみんなが楽しいかどうか結構気にしててふざけるのも彼なりの気遣いだったのかもしれない。あの年齢で何かを諦めたのかもしれない。私と友達でいてくれたあの子は本当は人間関係をリセットしたいと思ってたのかもしれない。愛嬌があってみんなに好かれてたあの子は自分を殺すことがうまかっただけなのかもしれない。本当は自分が嫌いだったのかもしれない。

当時の私はと考えてみると、特定の子にしか本音を言えない上手く関われない、臆病でダウナーな感じだったかも。絶賛厨二病だったけどそこまで表に出してはいなかったな。インタビューでの生徒さんたちの発言の中に、共感生羞恥を感じつつ、そういう年頃だよな分かるよ、、とも思いつつ。もちろん別人なのに、いたいたそういう人!と思うようなキャラが結構いておもしろかった。バレンタインのくだりはとても尊くて、そしてリアルで胸がきゅっとなった。

最後、みんなの小さい頃の画像と修了式の集合写真で終えたところで涙腺がダメになった!堤防をみんなで歩いていくエンドロールも素晴らしくて。14歳って面倒だよね、辛いよね、世界が狭く感じるよね。あの頃の私も悩みまくった。撮影から数年経っていまみんなはいくつなのかな。笑って過ごせていると良いな。

いつか同窓会とか、大人になったらみんなでこの映画を見ようってなる日が来たらとても面白そう。
さば

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