イッテルビウム中田

白い牛のバラッドのイッテルビウム中田のレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
5.0
自分用メモ🇮🇷
・冤罪による死刑も神の思し召しである。否、それではやるせないのがミナとレザである。
・白い牛は無実の罪で処刑される人を象徴している。死刑制度への警鐘か。
・口紅を塗るシーンは妖艶。直接的に表現されないところによりエロスを感じる。
・男を家に入れたから住まいを追い出される、未亡人では家を借りることができないなどイスラーム社会でシングルマザーが生きていく難しさがよく描かれている。
・耳の聞こえない娘もイスラーム社会において生きづらい女性を象徴しているのだろうか。

・余談だが、イスラーム社会における女性像は一義的に解釈できるものではない。ヒシャブ着用の有無、女性の社会進出などイスラーム社会も日々変化している。