このレビューはネタバレを含みます
これ、誰かが自殺しちゃうパターンのやつだな?
と思ってずっと観ていたのだけど、全然違った。
違ったし、まさかその展開は予想していなかった。
関係性を知ってからそれまでの二人を思い返すと、初めて迎えた朝に聴いたアラームの「エイリアンズ」がめちゃくちゃ切なさを増した。
社会人になってから学生時代の友達や、同期や仲の良い先輩と一晩中飲んで、明け方店を出て、仕事行きたくねーとか笑いながら歩いた大人のアオハル感て何度も味わってきたけど、何もかも若くて青くて、それでも何か夢見てた新卒一年目頃がなんやかんや一番楽しかったかもしれないな、と本作を観てしみじみと思いふけった。
少し「君の鳥はうたえる」に近いイメージを持って観賞に至ったけれど、それとは全く異なる、社会人としての苦悩や恋愛の苦しみのお話だった。
主演の北村匠海さんの切ない感じ、また荒ぶれた一時の無精髭。よかった。
黒島結菜さんは「アオイホノオ」の印象が強いけれど、今作の感じも役柄に合っていたと思う。
同期役の井上祐貴さん。
とっても良かったし、かっこよかった。
指とれちゃうシーン必要だったかな?