遅ればせながらようやく観た。ネタバレを事前に見てたのでどうなるかは知ってたけど、それでもところどころで普通に泣いた。「この国は将来、豊かでどこにも負けない国になってるはずだ！」という主張を、そうはならなかったことを分かってる今の人たちが意図的にさせてること自体になんか涙が出てくるしこの国の零落ぶりを思うと更に泣けてくる。東京タワーのくだりが特に。
「この因果(負債)は俺たちの代で止めるぞ！！！！！！！！！子供達に背負わせるな！！！！！」というメッセージが画面を飛び出してこっちに突き刺さった。政治もそうだしジェンダー的なあれこれもそうだしあらゆることがそう。もう私たちの代で終わりにしようと思うことがこの世に多すぎる。時間はかかるかもしれないし次やその次の代までもしかしたら引き継いでしまうかもしれないけど、ひとりひとりがアクションを起こしていけば変えられるっていうその希望。
どんなに悲惨な国でも、それは今までを生きてきた者たちにとってそう見えるだけであって、これから生まれてくる者たちはそういう地ではない、だから「こんな国、狂骨に滅ぼされて仕舞えばいい」は我儘でしかないっていうのもなるほどなあと思った。特に戦争で上官の保身的な行動や国・人間の愚かな一面を散々見てきた水木にとってはもう本当に「こんな国」なんだけど、鬼太郎含むこのあとに生まれてくる人間はそれを充分変えうる力があるし、その子らが降り立つ大地を準備しておかなければならないっていうのが好きだなあ。
