たむたむ

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版のたむたむのレビュー・感想・評価

3.4
【その殺人は、復讐か欲望か。】

アーサー・コナン・ドイルによる『シャーロック・ホームズ』シリーズを原案とし、現代日本に舞台を置き換えたドラマ『シャーロック』の映画版。原作未読、ドラマは一通り視聴済み。

瀬戸内海の離島に居を構える資産家・蓮壁家の主人が、変死を遂げた事により浮かび上がった”黒犬の呪い”にまつわる難事件に、風変わりな犯罪捜査コンサルタント・獅子雄と元精神科医のバディ・若宮コンビが挑む。

監督は『容疑者Xの献身』の西谷弘が務め、お馴染みの主要キャストが続投している。

続編の位置付けながら、話は繋がっていないのでドラマ版を観てなくても大丈夫。おディーン扮する獅子雄と岩ちゃん扮する若宮のキャラクターを押さえておけば、入り込み易い程度。

ドラマ版同様、原作を知っていると登場人物の名前にニヤリとできそうです( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )

とりあえず、事件のキーとなる人物の特定は序盤に推測できちゃいますよね。。そもそも本作、ヒューマンミステリーの側面が強く、謎解き要素は薄いので、これをどう捉えるかで評価は分かれそう。
カンバーバッチ版の方も観てみたのですが、あちらも原作から多少アレンジを加えているとはいえ、かなり本作は改変されているので、そのへんも好みが分かれるポイントじゃないかと。
 
”遺産相続をめぐる殺人”という原作の軸を踏襲しつつ、鑑賞後感は切なさが去来するオリジナリティのある作品に仕上がっている印象でした。
ただ、もうちょっと深掘って欲しかったかなぁ。

ヴィルどうなったんだろ…(´;Д;`)
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