Yuki

テーラー 人生の仕立て屋のYukiのレビュー・感想・評価

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)
3.0
あらすじに寡黙で生真面目と紹介してあったけど開始5分もせず完璧ASDかADHDじゃんって。
その人達が特に苦手な事、得意な事、出来ることできない事を知ってるとかなりすとんとくる。
その目線で見てると全部その作りにしてあった。

成功しながらも常にふんわりと漂ってるそれでいいのか感もそうなんだろうな〜。
普通BGMは場面やその環境について表してあると思うけどほとんどが主人公の心境に合わせてあった。このBGMへの違和感に、あっ!これ心境か!と思うとすんなり。
ここBGMいるだろってとこにも無音で心地よい作業音だけが響くとか夢中になりすぎて急に1夜経ってるのとかも随分強引に端折ったなぁと思ったけど、それがそういう事なんだろうな。
苦境にルンルンのBGM使ってたりすると普通は違和感なんだけど感情を出さない(出ない)主人公の顔にはまったく現れてないけど楽しみにしてるんだね‧˚₊( ˶ ⁰∀⁰)‧˚₊ってわかるように。
やたらと人の声と環境音に差がありすぎたのも、こう聞こえてるんだ〜って感じ方の違いがこんなにあるんだな〜つれー。と思いながらみた。

お父さんもそんな息子に対するいいとこにフォーカスを当てて尊敬してるのよかたなぁ。 日本だと我が子の駄目なとこや苦手なとこにフォーカスあてて誇らんだろ。誇れぇ。

お父さんに限らず優しい世界に重点置いててほんわかできた。

始終登場するけど吊るしのサイズで選ぶスーツじゃなくて採寸したオーダーメイドスーツ来た老紳士達のカッコ良さよ! 主人公もそうだけどとにかくオーダースーツはかっこよかった。病院の待ち合いとか街角でグダグダしてるのは同じなのに特段かっこいいスーツだけで老人のこの違い!
これも対比してあったのかな。

途中、人から聞かれても無駄な事は無視さえする主人公なのに「これは花嫁のオーダー通りです。」って、これは俺のセンスじゃない。俺は誰もが素敵に見えるように作ってあったけど信念を曲げてダサくしたって言ったようで面白かった。

元々は紳士服のさらにはオーダースーツ専門なのにウエディングドレス作るのだってパパんのためだもんね。 苦手なのに。やってみるとうめぇのなんのって。
あと、ドレス安すぎ問題よ。え、ドレスってパーツ少ないけどそんなにスーツより安くてええの!?って心配しながらも段々とお客さん増えてたからセンスも技術もよかったんだね。

すぐおかわりしたかったけど日付けが変わったらアマプラから外れてた。また無料にきたら見よ〜
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