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隔たる世界の2人のmotoyAliveのレビュー・感想・評価

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
4.0
僅か29分にBlack Lives Matterを落とし込んだ第93回アカデミー短編実写映画賞ノミネート作品。

主人公の黒人青年が一夜を共にした女性の家から愛犬の待つ自宅へ帰る道すがら白人警官に殺されるループを繰り返すタイムリープ作品。

タイムリープによって味わう“絶望”と“無力感”。どれだけ繰り返されて来たか分からない黒人差別の歴史。言葉は悪いが、タイムリープと非常に相性の良いテーマ性。主人公から流れた血溜まりはアフリカ大陸に型取られ、演出がやり過ぎているようにも見えたが、いつも血が流れるのは黒人という強いメッセージが伝わった。

相手を知ろうと会話をすることは所詮綺麗事。差別が根絶するまで抵抗し続けるしかない。
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