戦争に生きる夫と離れること10年余。北イタリアの古城で読書し、歌を唄い、踊り、森を散歩して過ごす若い公爵夫人。周囲はそんな彼女の孤独を憂い古城を墓場とみなす。しかし、この生活は選び取ったものなのだと彼女は譲らない。オーストリアの作家ロベルト・ムージルの小説を、マノエ ル・デ・オリヴェイラの盟友、アグスティナ・ベッサ=ルイスが脚色。フランドル派絵画のような映像が鮮烈な印象を残す、スタイリッシュな歴史劇。
俳優のジャンは、自身が演じた舞台の客席にいたテレーズに一目ぼれし、彼女に声をかける。2人は意気投合するが、テレーズには宝石商の夫アンリがいた。テレーズはアンリが出張でいなくなる間に自分の家…
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