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裁かるゝジャンヌのパンのレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
3.6
サイレント映画時代の佳作。
百年戦争で祖国オルレアンを解放へと導いたフランスの国民的英雄であるジャンヌ・ダルクの異端審問と処刑を描いた作品だ。
かなり史実に忠実な映画だと言える。だからこそ淡々としているのだが。

巧妙な舌戦に詭弁、まるでキリストの裁判のようだ。
19歳の小娘であるジャンヌに論破されちゃう老練な司教たち…なんか可哀想…
ただジャンヌはジャンヌでちょっと「何言ってんだこの人大丈夫か?」って感じのことも言うんだけどさ。

ジャンヌ役の女優さんが終始驚いたような目を見開いた表情してるのがなんか笑えた。 
火炙りのシーンは神聖な感じがする。
彼女の存在はまさに神そのものだものな。 

19歳の女の子がこれって本当に壮絶すぎる人生だなー
もっと違う生き方もあったはずだが、やっぱりジャンヌダルクとして生き抜き世界にその名を残せたのは凄いことだよ。
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