せ

わたしは最悪。のせのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.5
「私の人生なのに傍観者で

脇役しか演じられない」

ずっと観たかったのでU-NEXTで配信が始まってるの知って超喜んだ!

主人公、ダコタジョンソンかと思ってた。違うのはすぐ知ったけど笑笑

とても丁寧に作られていて、30歳を迎えた彼女の人生の「良いときと、悪いとき」
この繰り返しを
こっそり覗き見させてもらう感じだな。

映像も綺麗で俳優たちの演技も上手い。主演のユリヤ役の方ももちろんだけど、アクセル役の人も良かったな〜。

主人公が目新しいモノ好きで興味の対象がコロコロ変わる印象を受けるので最初は「ええー?!」てなるんだけど

ちゃんと彼女も自覚しているんです。
あの「私は何者にもなれてない」感。

だから嫌悪感は捨て、主人公を許さなければ、となる。彼女がハイになって見た幻覚はフワフワした(と思ってる)人生のまま老いていく彼女の「これから」へ向けた恐怖や「これまで」の後悔の塊なんでしょうね。

他の誰かの中や比較で自分らしさや自分が何者かを探すのは悪くないけど、主人公みたいにクレバーであればあるほど泥沼に入り込んでいることに気づいちゃうのでは無いか?

内容的には私にはまだちょっと早いかなとは思った。5〜10年後にまた観たら多分印象違うだろうな。

しかしまぁ気になるシーンが。
がん患者の前で煙?を撒き散らして至近距離でタバコ、普通吸うか?!
良い悪いは医者じゃないので知りませんが少なからず受動喫煙は健康な人にもいい影響はないはずなのであのシーンを撮って使う感覚は理解できません。とモヤモヤしてしまった。主人公、医学の道を行こうとしてたからこのくらいは大丈夫、という判断してんのかな?よくわかんないけど。笑笑

邦題いいよね。「世界で1番最悪な人」ではなく「わたしは最悪」と主人公の自覚にしているの。
せ