映画狂人

悦楽の映画狂人のレビュー・感想・評価

悦楽(1965年製作の映画)
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山田風太郎のミステリー小説「棺の中の悦楽」を大島渚が映画化。
原作ものだからか大島らしさは薄くファンの間でも評価の割れる作品だが、オープニングの結婚式でいきなりスローモーションを使ったりと要所要所で不気味なショットが光る。
大金を手にした殺人犯が満たされない欲望を抱えて自暴自棄になり暴走しまくるが初恋の女だけはどうしても手に入らない、幻影に怯えながらも悦楽を求めて突き進む男の姿が何とも滑稽。
殺人を犯す切っ掛けとなった加賀まりこの、幼児性を内包した天真爛漫な魔性の女ぶりに主人公同様振り回される。
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